2012年11月12日月曜日

"a flower is not a flower" 花は花に非ず(花非花)

10月末、坂本龍一(教授)のロンドン公演を皮切りにその後のヨーロッパ公演をずっとUstreamで追いかけています。というのも、坂本龍一のライブにはセットリストというものが元々無く、トリオということで大体の曲の枠はあるものの、毎回内容が微妙に異なります。音で心情を謎っていくような、映像のような趣が、ツアー全体にあります。今回のツアーで度々演奏されている曲目はどれも大好きなのですが、最近、口笛で再現やまらないのが"a flower is not a flower"(花は花に非ず(花非花)中国の諺)という楽曲。台湾のケニー・ウェンという二胡奏者の為に書き下ろした曲,という事で、曲を受け取ったケニーさんがタイトルをつけたようです。
「花非花」=「花のように愛しい、美しいが、(植物の)花ではない。」
「花非花」 作 白居易
花非花,霧非霧。
夜半來,天明去。
來如春夢幾多時,
去似朝雲無覓處。

花にして 花に非ず,
 花のようであって、花ではない。
霧にして 霧に非ず。
 霧のようであって、霧ではない。
夜半に來たりて,天明に去る。
 夜半にやって来て、夜明けと共に去っていく。
來たること春夢の如く 幾多の時ぞ?
 来るときは春の夢のように儚く、時間が過ぎ行く。
去るは朝雲に似て 覓(もと)むる處無し。
 去るときは朝雲のようで、なす術が無い。(引き止める方法が無い。)

訳有って、昼間に公然と逢えない恋人同士が、
夜中に人目を忍んで逢引する心情を書いた詩。



深いですね。どうしてこの曲がこんなにしんみりするのかわかる気がしました。
音という見えないエネルギーを操る達人がいます。
教授はまさにそのひとりですね。


A Flower is not a Flower by Ryuichi Sakamoto 

0 件のコメント:

コメントを投稿