2015年4月16日木曜日

Parolibreの香り

aromayaがまだまだ修行中の頃、セラピストとして大先輩にあたるRikyuさんのアロマのワークショップに参加させてもらったなかで印象に残り、今も良い思い出のひとつとなっているものがあります。

アロマのスキンケア作品作りのワークショップに参加するのに、前もって<名前>と<ダイレクション>を考えてくる、という課題が与えられた時の事です。そんな課題をもらったのははじめてでした!(思えば、これをきっかけにaromayaの’創作していく’スタイルができあがっていったのかもしれません)
それは、自分にとって、どんな香りがするものだろう?とワクワクするもの、ときめき、意味のあるものでありたかった。

その頃、坂本龍一(教授)のロンドン公演を皮切りに、全ヨーロッパ公演のライブがUstreamで配信されており、毎日のように見ていました。トリオでの演奏は毎回微妙に違い、その日毎の演奏で人の心情をなぞっていくような、ツアー全体が映像のような趣きでした。(震災後のツアーで、私には教授が音楽を通してたくさんの失われた命や悲しみ怒りを鎮魂しているように感じていました)
そうして、繰り返し教授の欧州演奏に耳を傾けているうち、その中の大好きな曲「Parolibre」をタイトルにした作品を創ろうと考えました。このタイトルは19世紀イタリアの未来派の自由詩に関わったアーティストによる造語で’話し文学’と訳されています。往来の文法という枠をはずして言葉(単語)を並べる、というような作風で、ポエトリーリーディングのようなものでしょうか。(日本で例えるなら短歌のようなものでしょうか)枠を外すことで’言葉’の音的な響きが強まる印象です。

ならば、ボトルに込めるのは一音一音耳を傾けたくなる教授のパロリーブレのように、それぞれの香りのノートが染み込むように語りかけるように、心身の緊張をゆっくり解きほぐして平和な状態に導かれるように、とスキンケアプロダクトとは随分かけ離れたテーマになってしまいましたが、それが私自身の香りというエネルギーに込めたいものでしたから、徹底的にこだわってみる事に。:)

古いけど未来派=往来の枠を飛び越えた作風、ということで、普通の精油の選び方ではなくて、18世紀に香りを音階に表した調香師の「香階」というものを参考にして、パロリーブルの主旋律で使われているヘ長調の音階からイメージの和音を選ぶ事からの作業。




また基材のひとつに、中世の騎士が別れの杯に浮かべたというお花’ボリジ‘のオイルも足す事にしました。ボリジは戦士に勇気を与える象徴でもあったのです。そうして、パロリーブレの旋律に、老いと疲れを癒しながら、元気を与えるトニックと前に進む勇気をくれるボリジの組み合わせの香りができあがったのです。
本当に楽しい作業になりました。出来上がりも満足でした。そんな機会を与えてくださったRikyuさんと素晴らしい音楽家の教授に感謝の気持ちでいっぱいでした。
今も思い出すたび、その気持ちが蘇ります。
香りと音と当時の記憶とともに。

癒し ヒーリング アロマセラピー アロマテラピー

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