2015年12月26日土曜日

Season's Greetingsとクリスマス考


38年振りの満月のクリスマス
異例の暖冬でありながら
夕方4時にはもうすっかり陽が傾くロンドン
クリスマスイブの最期の買い出しから戻る道すがら
それは大きな満月が浮かんでいて
思わずたちどまってみあげてしまいました

海外に住んでいると外国はひとからげではなくて
その国ごとの文化や宗教的バックグラウンドの違いが思想や習慣の違いとして日常にあり
自分たちにとっての’あたりまえ’や ’普通’は
実は偏っている価値観なのだと気がつかされます

でも、それは違っていていいのだし、その違いを敬う事ができれば
世の中はもっと調和に満ちた穏やかな世界になるのではと思ったり

(自分自身昔はアメリカ人もオーストラリア人もイギリス人もフランス人も全部同じ’外人’だと、そんな認識だった頃もありましたから。西洋で日本人も中国人も韓国人も一括りにされてしまう事がある事と同じく、実は今でもそんな認識の人もいるのだと思います)

もう何十年もこの国に住んでいるのに今更ながらの、そんな気づきの多かった年でした

というか、日本を離れて長くなればなる程、逆に故郷である日本が外国のように
感じることもままあるから、かもしれません

師走の月に入り、アロマセラピーのレッスンの延長線で
自然の香りを活かした昔ながらの’季節の支度’作業をする機会がありました

(aromayaは今年ふたりの素晴らしいアロマセラピストの大先輩と出逢い、
その先生のもとで今一度学び直しをさせてもらっています)

ニールズヤードの梶原先生のもとで、オレンジにクローブをさして作ったポマンダー
浄化作用の強いスパイスと爽やかなオレンジの香りが空間を埋めていきます

その作業の合間にお茶休憩 英国のクリスマスといえばミンスドパイ
この季節のお菓子をはじめて口にするときは
一年の’願い事’をするのが習わしなのだそう

静かに願い事をひとつしました:)
かわらぬ’ひとつ’があります


先生てづくりの森とフルーツのポプリのボウル
季節によって香りも変わるのでしょう

それから先生の見よう見まねでつくってみた輪切りのオレンジのドライフルーツ
時間をかけて乾燥させて作ります
こういう作業全てが イギリスの長く暗い冬のだるさを家の中から彩っていくことを体験

英国では’クリスマス’は一年に一度家族が集まるとき
日本の年末年始に相当する’家族’のためのイベントで、故郷がある人はそこへ帰り
近況を報告しあい 御馳走をたべ プレゼントを交換するとき
殆どのお店も交通機関もなくなる為 家にこもります

一方で、クリスマスはクリスチャンの行事でもあるので
多種多様な人種の住むイギリスで敬虔な他宗教に従ずる人達は祝いません
私自身の家族がユダヤ系のイギリス人であったのでツリーなどを飾る習慣はなく
外国に住んでいるのにクリスマスを祝わないなんてと驚いたものでした

日本ではどうだったかなと自分の記憶を辿っていくと
そういえば、ささやかながらクリスマスツリーを飾り、母がチキンを用意して
父は仕事帰りに大きな丸い箱に入ったアイスクリーム・ケーキを買ってきて
こども用のシャンパンもありました
平生はファンタとかの缶ジュースどまりのこどもにとって
大きなボトルに入ったシュワシュワは大人の味だったのですね
(なかみは炭酸がやや強めの甘いサイダーだったのですが)

私達こどもたちは紙でできた帽子など、なんだかよくわからない格好をさせられたりして
大人もそんな事をして、楽しい行事、ではありました。
(かなりレトロな写真を発見:)笑)

でもどうやら 日本にとってのクリスマスは’家族’というより
’恋人’や’友人’と過ごす為の特別な日のようらしく 
それはワイワイ騒ぐパーティーだったり
記念日のように過ごす日だったり
とにかく’外’が賑わっている

みんなどこに行ってしまったのだろう、と思う位、外が静かになるロンドンと比べると
なんだか やっぱり 日本とこちらのクリスマス事情は随分異なる印象です

お店もなにもかもし〜んとするこの時期に 戻る場所、家族、集まれる仲間がいないと
それは寂しい家こもりのシーズンにもなるから’家族’のありがたみが滲みるのがクリスマス

それだから ヨーロッパのこの師走のおうちの支度の文化ができたのだろうなあと

皆が集まる家の中をフェスティブシーズンに向けて過ごしやすく
また温かく歓迎するために


今年はツリーこそ用意しませんでしたが手作りの小さなオーナメントが彩りをくれました
ギリギリになってリースの用意も
すでにクリスマスへのカウントダウンにはいっていたロンドンで
新たに材料を揃える事は叶わずながら 窓辺で茂っていたプランター達の散髪がてら
みどりのリースも完成しました

毎年恒例のクイーンのスピーチも聞きました:)
今年はテロや難民問題などいろいろな惨事が現在進行形で
その事にふれるスピーチでした。
とくにさいごのところ 胸に響きましたね (以下、エリザベス女王のスピーチから)


”There's an old saying that "it is better to light a candle than curse the darkness".
古いことわざのひとつです
 ’暗闇を嫌み呪うより ひとつのキャンドルの灯りを灯しましょう” 
There are millions of people lighting candles of hope in our world today.
今日この世界中で大勢の人達が ’希望’というキャンドルの灯りを灯しています
Christmas is a good time to be thankful for them, 
and for all that brings light to our lives.
クリスマスというこの機会にそんな彼らに感謝をしましょう
そしてその灯りと感謝がわたしたちの暮らしに光をもたらせてくれますように
I wish you a very happy Christmas.
皆さんがとても幸せなクリスマスを迎えられるよう祈ります
 *ことわざは "It is better to light a single candle than to curse the darkness"暗闇を恐れ罵るより、一本のろうそくに火を灯しなさい”というアメリカ、ルーズベルト大統領夫人エレノア・ルーズベルトの格言
aromayaもそんな気持ち、想いを馳せてこのクリスマスを過ごしました
いつか穏やかで平和な時が全ての人にやってきますように
まずは自分の中の灯りから 家族や大切にしたい人達に灯りがともしていけるよう
それが大きな灯火となって世界をてらしていきますよう
Merry Christmas everyone xox


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